格安スマホ・simや大手キャリアの格安プランの登場により、
オンラインでスマホを購入する機会が増えてきました。
月々の出費を抑える意識が芽ばえ、
わざわざ最新機種を購入せずとも中古スマホでも十分ではないかと感じる人も多いと思います。
しかし、スマホは適当に買ってしまうとご自身のsimでは使えない場合があります。
出来れば詳しい人に教えてもらえたら良いのですが、
いまいち専門用語や横文字ばかりで何を言っているのか、
面倒くさくなって結局近くの店舗に行く…
なんて経験した人、多いのではないでしょうか?

Twitterやってます。
今回はあまり詳しくない人向け、
自分の父親・母親に説明するような感じで簡単な言葉でまとめてみました。
厳密に言えばニュアンスなど違うところもありますが、
おおまかなイメージができるようになると思います。
目次
中古スマホ購入する前に
基本的に各キャリア(docomo、au、softbank)の店舗で購入すればデータ移行はやってもらえます。
ですが中古スマホではそうはいかず、すべて自分で設定しなくてはいけません。
とは言っても、
最近のiPhoneは旧機種を近づけるだけでデータをコピーしてくれますし、
Androidも似たような機能のアプリや、
同じ会社のスマホならデータ移行アプリが最初から入っていることがあります。
なので設定に関してはそれほど苦労は少ないかと思います。

ちなみにフリマアプリで購入検討されている方、 一般的に使われるフリマアプリ。みんな使ってる値引き交渉以外に安く買う方法を公開。高いものはラクマで買いましょう。 続きを見る
こちらの記事をご参考頂ければ、多少お買い得に購入できるかもしれません。
【ラクマしか勝たん】
フリマアプリは複数見たほうがいい話。
以下に、中古スマホを購入する際に気をつけなくてはいけないポイントをまとめましたので参考にしていただけたら幸いです。
iPhone、Android共通の話になります。
simロック・simフリー
【simロック】
契約したキャリア以外のsimを入れても通信できないようにキャリアがロックをかけている状態です。
【simフリー】
キャリアのロックがかかっていない、どこのsimを入れても通信できます。
(後述しますが、できない場合もあり)
という認識で大丈夫です。
2021年10月、総務省より「simロック」は原則禁止となりますが、
市場にはまだ「simロック」がかかった状態の端末があります。
一応「simロック」がかかった状態でも、
購入元のキャリアと使用したいsimのキャリアが同じだったら通信できます。
(例外あり)
しかしsimのキャリアを変えたり、海外で使用する場合などを考えるとsimフリーのほうがいいでしょう。
simロックにメリットは何一つありません。
フリマアプリなどでは「simロック解除済み」
「simフリー」などと表記されています。
ちなみに「simロック」はオンラインで解除可能なので、
「simフリー」じゃないと買っちゃ駄目だと視界を狭くしないようにしましょう。
「手続きをしなくても済むから楽」ぐらいの感覚です。
ネットワーク利用制限[○][✕][△][ー]
ネットワーク利用制限とは
まずは【ネットワーク利用制限】が何なのか、
簡単に説明したいと思います。
キャリアで分割購入したスマホは、
「支払いが終わっている」「支払いが滞っている」
「支払い途中」など、キャリアから今の状態を判別するマークのようなものが設定されます。
マークの意味
今後の利用に問題ありませんので購入するならこちらがオススメ。
また、紛失・盗難によりキャリアが「✕」にしている可能性も。
通称「赤ロム」と呼ばれています。
支払いが終われば○、滞れば✕に変わります。
キャリアによって一括購入した端末でも一定期間「△」になる場合があります。
処理中、倉庫からの盗品、別のキャリア、修理品、など。
このネットワーク利用制限は持ち主でなくても調べることができるので、中古スマホを購入する際に必ず確認すべきポイントの一つでしょう。
ネットワーク利用制限(マーク)の調べ方
調べ方はとても簡単です。
スマホには「IMEI」と呼ばれる端末識別番号が割り振られていて、そちらの数字を購入元のキャリアのページに入力すればいずれかのマークを表示してくれます。
上記に各キャリアのIMEIの入力先をリンクしています。
不安の方は、
「〇〇(キャリア名:docomoなど) ネットワーク利用制限」と検索すると出てくるのでそちらで確認しましょう。
対応バンド・バンド制限
こちらが今一番、気にしないといけない問題になってきました。
先にも書きました「simロック原則禁止」を受けて、
一部のAndroidスマホに対して「バンド制限」をするようになりました。
「バンド制限」とはなんなのか?
バンドとは周波数帯のことを意味し、
各キャリアごとに使用できる周波数帯が異なります。
「バンド制限」とは他社の周波数帯(バンド)を認識させないようにしているのです。
しかし、あまり詳しくない方からしたらなんのこっちゃの話になってしまうので割愛します。
Androidユーザーはこの対応バンドを気にしないと購入したスマホが使えないなんてことにもなりますのでかなり注意が必要です。
simロックを解除すれば、どこのキャリアのsimを入れても通信ができると前半に書きましたがそれは正確ではありません。
正確には、
「simロック」を解除した「simフリー」iPhoneでしたらどこのキャリアのsimでも大丈夫です。
しかし、「simロック」を解除した「simフリー」Androidスマホはこの「バンド制限」のため、通信できない場合があります。
簡単に言ってしまうと、
他社のsimで通信させないようにする「simロック」の強力バージョンといったところでしょうか。
キャリアで解除できる「simロック」とは違い、
スマホのシステム、製造段階で他社の通信を使わせないようにと改造されたものなので修理に出そうがキャリアに行こうが解除できません。
回避策はない
こればかりはスマホ内部の領域なので一般的にはどうすることもできません。
フリマアプリでは購入元のキャリアを明記してくれているので、
できれば契約しているキャリアから購入したスマホを買うのが安全です。
Softbank・Y!mobileユーザーのみ注意
Softbank・Y!mobileのsimは他のキャリアと違い、少し特殊なので注意が必要です。
iPhone専用やAndroid用に別れていて、simフリーだからと適当に購入してしまうと通信できないパターンがあります。
Softbankの場合
簡易ではありますが、
「SoftbankでiPhoneとセット契約した時」
→simフリーのiPhoneなら入れ替え可能、Androidでは通信不可
「SoftbankでAndroidとセット契約した時」
→機種によっては可能だが、基本的にsimを入れ替えても通信ができない。
Y!mobileの場合
こちらも簡易ではありますが、
「Y!mobileでiPhoneとセット契約した時」
→simフリーのiPhoneならsimを入れ替えても使用できますが、Androidでは使用不可。
「Y!mobileでAndroidとセット契約した時」
→simフリーのiPhone・Androidに使用可能です。
こればかりはSoftbankやY!mobileの店舗に確認するのが確実かと思います。
iPhone・Android別
iPhone
ログアウト、初期化などはされているとは思いますが、
「アクティベーションロック」を外すことを忘れて販売してしまう方がいます。
「アクティベーションロック」がかかっていると使用できません。
商品情報に「アクティベーションロック解除済み」などの文言がない場合は一度コメントで確認をしたほうが良いでしょう。
Android
おサイフケータイ(FeliCa)搭載スマホを購入する際の注意です。
こちらもログアウト、初期化等はされていることは多いですがおサイフケータイを初期化し忘れていることがあります。
こちらの数値が0になってないと前所有者の情報が残ってるのでおサイフケータイは使用できません。
キャリアスマホでしたらキャリアショップに行けば初期化できますが、simフリースマホですと初期化するのにかなりの手間になります。
商品情報に「おサイフケータイ初期化済み」の文言がない商品はコメントで確認したほうが良いです。
最後に
中古スマホ、特にAndroidを購入するためにはこれだけの注意点があり、かなり面倒に感じると思います。
日本でAndroidよりiPhoneがよく売れるのは、こういった背景も反映されているような気がします。
キャリア契約はこういったことを有料で少し高いと感じる月額料金を支払うことで、こういった面倒事を変わりに全てやってくれます。
(逆に言うとワザと面倒にして判断力を無くさせているような…)
ahamoやpovoなど、
料金が安くなる代わりにオンライン受付のみの契約が主流になった今、「分からないからやって」と丸投げできなくなってきています。
こういった知識を多少なりとも学ぶ必要が出てきたのかなと感じました。